スペシャルストーリー

父親の背中を追いかけ、3代目の2人が奮闘中。

未来の展望は…

 

ー来年は純平さんがこちらに帰っていらっしゃるそうですね。新しい計画はありますか?

 来年は店の隣に地元の方が集える憩いの場を作り、その一角にバームクーヘン、カフェ、ショコラの店を開こうかと思っています。父の健二は若い頃、焼き物が上手でパンも焼いていたし、私が中学生の頃はバームクーヘンも焼いていたんです。家族の歴史に光を当てるためにも、バームクーヘンをもう一度やってみたいと思いました。米を自家製粉できる機械を導入し、地元の粉でバームクーヘンやカステラを作りたいと思っています。こちらの店は主に亮弥に任せ、本店は純平に主力になってもらう予定です。私が父親から「マルフジ」という名前と想いをもらったので、息子たちにも受け取ってもらいたいと思います。また、忘れてはならないのは妻の助けです。店が3代にわたって続けられるのも、妻の力あってこそ。父と私、息子たちと私の橋渡しをしてくれて、母からは店のことを引き継いで、苦労もしたと思います。今もお客様やスタッフとのコミュニケーションを率先して、店を切り盛りしてくれています。妻がいなければ、今の私はいないんです。

 

(純平さん、亮弥さん)

 僕は父のヨーロッパ視察に同行したときにお会いした「カルチェラタン」の冨田さんの話にすごく刺激を受け、冨田さんに進められたコンテストに挑戦して以来、アメ細工に熱中しています。北海道ではアメ細工のコンテストで優勝することができました。これからも挑戦を続けたいですね。こちらに戻ってきたら、既存のケーキにどこか自分らしさを加えてみたいです。伝統菓子をマルフジ流にアレンジするのも目標です。パティシエが独立しにくい今、3代目の自分たちにとって、地元に根づいた歴史のある店があるのはとてもラッキーです。子供たちに夢を与えるようなケーキを作っていきたいです。父のように。父の働いている後ろ姿は断トツ、かっこいいんです。