チョコレートデザイン株式会社ー植竹康太さん

チョコレートデザイン株式会社(神奈川)/ 工場長   植竹康太さん

「チョコレートで人々を幸せにしたい」

夢にまい進する若きヒーロー

 

「ショーコラ」人気がネットで火が付き、またたく間に店舗を構えるまでに成長したのが、チョコレート菓子ブランド「バニラビーンズ」。同ブランドを傘下に置くのがチョコレートデザイン㈱。植竹康太さんは「チョコレートで世界を幸せに」という企業理念に感動し、この会社を入社して10年になります。日本から遠く離れた国に「幸せのかけら」をプレゼントできた今、チョコレートの持つ力を実感し、お客様に、そして世界の幸せのために奮闘する毎日を送っています。

 

■新卒でチョコレートの世界へ。チョコレートに無縁の生活が熱い企業理念に感動して…

2008年に入社して、今32歳です。会社は2000年に創業で、僕は新卒採用一期生にあたります。大学時代はアメフトに打ち込んでいて、気づけば就活終盤の10月。いくつかの企業が集まる合同説明会で、「チョコレートデザイン」という社名が目に入りました。もともと甘いものが好きだったということもありましたが、そこで聞いた社長の八木の話に引き込まれてしまいました。

カカオ農園の現状についての話でした。チョコレート菓子のネット通販を立ち上げてしばらくした頃、八木はテレビでカカオ産地の子供たちが、過酷な条件のもと労働を強いられていることを知りました。自分が扱っている材料のために、子供たちがそんな思いをしているなんて…とショックを受けたそうです。それをなんとかできないか、チョコレートに携わるみんながハッピーになれないかと考えたとき、「まずは売上げを上げよう!」と奮起。そのためには「人を雇わなければ!」と新卒を採用することに思い立ったと話してくれました。仕事で「人々を幸せにする」ことができるかもしれないんだと考えたとき、この会社に入ろうと思いました。

 

■お客様と身近に接することができた販売・受注業務を経て、工場長に。

ネットで好評いただいた、当社のブランド「バニラビーンズ」の店がちょうど入社前年にプランタン銀座などにオープンして、看板商品の「ショーコラ」が大人気となりました。入社すると、新しくできた羽田店や催事場で販売に携わりました。その頃、おかげさまで「ショーコラ」の製造が追いつかず、社長達と一緒に夜な夜な製品づくりをしたこともありましたね。会社が大きくなっていく途上だったので、成長する躍動感を味わうことができました。お客様の声に直接触れられるのも貴重な体験でした。また、入社まではコンビニスイーツであったり、自分の身近なお菓子屋産を利用していたので、店舗もあった銀座や横浜に行くと、周囲の店で目新しいものを買っては食べる日々でもありました。

2011年には工場のある本社に戻り、ネット通販の受注業務と製造管理を担当しました。いかにお客さまの注文に早く対応できるか、ネットという顔の見えない販売方法で安心していただけるかを念頭に、受注ソフトのカスタマイズなども手がけました。そして2017年からはいよいよ製造そのものに関わるようになりました。生地をつくって、焼くという商品の中核の部分ですから、毎日が勉強です。そこから安定した商品をより効率的につくれるように考えたり、パートさんが働きやすいようにオペレーションを管理したりするのが自分の仕事になりました。

 

■「フェアトレードチョコレートを使いたい!」それがカレボーとの出会い。

 当社では2007年からカレボーのフェアトレードチョコレートを使ってきました。「フェアトレードだからしかたない」と味の面では納得できないチョコレートが多いなか、カレボーのものはとても良質だったからです。5年前、使用するチョコレートはすべてカレボーのフェアトレード製品にすることにしました。これは会社にとっては大きな決断でした。なぜなら、フェアトレード製品に切り替えることで「ショーコラ」の価格を300円から350円に値上げしなければならなかったからです。受注担当だったので、「もしかしたらお客様が離れていってしまうかも」と当初は不安でしたが、自分たちの目標に共感して、応援してくれる方もいて、お客様の理解で乗り越えられました。

 フェアトレードのチョコレートは使っていますが、カカオ農園の人たちと同時に、お客様にも喜んでもらいたい。そのためには作り手の自分たちも楽しく仕事をしなければと思います。40人に社員が増えた今、後輩の仕事をサポートしながら、働きやすい職場をつくっていけたらと思います。最近では社員旅行も復活し、1泊2日にキャンプに行くなど、人数は増えましたがスタッフ間の交流も深まっています。

 

■チョコレートは植竹さんの生活において、どんな存在ですか?

 チョコレートは自分自身、食べると笑顔になりますし、一緒に食べるのは気のおけない関係の人であるはずです。そういうものを自分が作っていると思うと幸せですね。スタッフにも、「自分が大切に思う人の笑顔のために作っていることを忘れずに」と話しています。入社したときから、「チョコレートで人々を幸せにしたい」という気持ちは続いているし、まだまだ達成されていませんから、これからもこの思いは変わらないです。

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店舗情報

チョコレートデザイン株式会社 店舗

バニラビーンズみなとみらい本店

神奈川県横浜市中区海岸通5-25-2  シャレール海岸通1F

 

バニラビーンズ 川崎店

神奈川県川崎市川崎区駅前本町26番地2-1042
※川崎地下街「アゼリア」内