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Zero Child Labour By 2025

Zero Child Labour By 2025

カレボーの責任:

2025年までに児童労働をゼロにするための重要なステップ

カレボーには、2025年までにあらゆる形態の児童労働を終わらせ、それを過去のものにするため、完全なトレーサビリティー(追跡性)と透明性に基づいた責任と行動計画があります。

カレボーは、疑う余地もなく、大人や子どもを搾取する現代の奴隷制、人身売買、強制労働を強く非難します。カレボーのサプライチェーンには、このような人権侵害は一切存在しません。また、カレボーは、あらゆるその他の形態の児童労働も容認しません。このような形態の児童労働には様々な側面があり、農業従事者が農園で働く専門スタッフを雇う主な障壁となっている貧困によって生じています。農業従事者は貧困により、農園の仕事の手助けをその家族や子どもに頼ることとなっています。

カレボーは、エクアドルの農家グループから直接、また、主にガーナとコートジボワールの農業従事者からカカオを調達しています。多くの難題はありますが、カレボーは決して西アフリカのカカオ農業従事者との関係を断つことはありません。西アフリカのカカオは、常にカレボーのチョコレートの味の中心であり続けてきました。また、西アフリカのカカオ農業従事者は、カレボーのマスターロースター、ブレンダー、チョコレートメーカーと同様に、カレボーのクラフトマンシップの中心にあります。カカオを他の場所で調達した場合、西アフリカの農業従事者やその子どもたちおよび家族に何らの解決策ももたらされません。だからこそカレボーは、問題が存在する場所で解決するという、明確かつ意識的な選択を行いました。カレボーは、児童労働の問題に向き合い、かつ、西アフリカのカカオ栽培を盛んにし、地域の農業コミュニティのための持続可能な収入源にするために、カカオ農業コミュニティやNGOと提携しています。

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1. カレボーは農家コミュニティにトレーサビリティーを保証し、分離されたフローを通じてチョコレート用のカカオ豆を調達しています

2020年以降、カレボーは世界のチョコレート生産者として初めて、すべての「ファイネストベルギーチョコレート」製品群に追跡可能なカカオ豆を使用することに取り組み、チョコレート業界では前例のない規模のトレーサビリティーを実現しました。カレボーにとってこれは、カレボーの製品に信頼と誓いを寄せてくださるすべてのシェフや職人の方々に、透明性のあるサプライチェーンを保証するための重要なステップとなりました。

簡単なQRコードのスキャンと、すべての「ファイネストベルギーチョコレート」製品群のパックに記載されている個別のバッチコードを入力するだけで、シェフや職人は、カレボーのチョコレートを、カレボーがカカオ豆を調達している農家コミュニティまで追跡することができます。カレボーのトレーサビリティーは、カレボーのカカオ豆の出所がココアホライズンプログラムに裏付けられていることを保証します。カカオ豆の出所はカレボーが把握する農園からに限り、コートジボワールの41,449人の農業従事者、ガーナの6,704人の農業従事者およびエクアドルの5つの確認済みの購買組織と提携し、これらのモニタリングを行っています。また、児童労働の撲滅に向けたカレボーの継続的なコミットメントにつき、シェフや職人にも保証します。

カレボーが調達するカカオ豆は、バリーカレボーのサプライチェーンから完全に分離されています。これは、カカオ豆のトレーサビリティーを維持するため、また、カカオ豆が、カレボーのチョコレートを作るために必要な品質基準に基づいて選定されているためです

カレボーが協働する農業従事者を把握することで、農業従事者と提携し、長期的な関係を築き、農園での活動をモニタリングすることができます。追跡可能なカカオ豆へと根本的にシフトすることで、児童労働を発見し、是正し、根絶することができます。

 

これは、持続可能で信頼性の高い透明なサプライチェーンを保証するための最も効果的な方法であるとカレボーは考えています。

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2. カレボーは、ココアホライズン財団を通じて、すべての農業従事者との関係を保っています

カレボーは、ココアホライズン財団のフィールドワークを通じて、カレボーのチョコレートに使用されるカカオ豆を栽培しているすべての農家グループを把握し、これらの農家グループと近い関係を保っています。現地のチームは、農業従事者にコーチングを行うこと、農業従事者に対する資金調達や農園サービス、エンパワーメントプログラムの利用を可能にすることに焦点を当てており、子どもたちを保護し、生計を改善するための社会的コミュニティプロジェクトに従事しています。


また、ココアホライズン財団は、カレボーが協働している農園(カレボーのチョコレートに使用される西アフリカのカカオ豆の100%を栽培するコートジボワールにおける41,449人のココアホライズン認証農業従事者とガーナにおける6,704人の認証農業従事者)からデータを収集しています。これらのデータは、農園での活動を理解し、児童労働のリスクを評価し、発見されたすべての事例を是正するための鍵となります。

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3. カレボーは、リスクにさらされているコミュニティと最も困窮している子どもたちを優先します

ココアホライズン財団は、児童労働のあらゆる事例を発見することを目指して、最もリスクの高いコミュニティを優先しています。事例は報告され、文書化され、改善されます。しかし、すべての事例は異なります。すべての子どもたちの特有のニーズと状況が、カレボーが提供を試みる解決策の中心にあります。児童労働を是正し、再発を防ぐために家族と対話することで足りる場合もあります。時には、正しい解決策を見つけるために、段階的なアプローチを適用しなければならない場合もあります。

カレボーの目標は、親に対して、子どもたちに農園であらゆる形態の労働を行わせる代わりに、子どもたちを学校に通わせるように動機付けを行うことです。これは継続的なコミットメントであり、明らかに成果を挙げています。

奴隷制、人身売買、強制労働に関しては、カレボーが協働する農園における事例は一切発見されていません。カレボーがこのような人権侵害の事例を発見した場合は、直ちに現地当局に報告し、子どもたちを危害のある場所から安全に救い出し、安全なシェルターを提供することを最優先します。

 
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4. 児童労働に対しての啓発を行うことで、農家コミュニティ間における意識が向上します

 

児童労働を恒久的に根絶することは、農業従事者および農業従事者が居住し、労働するコミュニティとの対話を通じてのみ可能です。児童労働のトピックに関して直接研修を行うこと、また、子どもたちのための教育の重要性を農業従事者に対して啓発することが、ガーナとコートジボワールのココアホライズン財団の重要な優先事項であるのはそのためです。カレボーは、2019/2020年だけでも、コートジボワールとガーナにおける11,000人を超える農業従事者が児童労働啓発に関する研修に参加することを目標にしました。

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5. 農業従事者の繁栄を可能にします

貧困は、児童労働の主な根本原因です。だからこそカレボーは、農業従事者の収入を守り、農業従事者を貧困から救い出すことで、この問題に根本から立ち向かっています。2015年、カレボーはエクアドル、ガーナ、コートジボワールの農家グループや協同組合から直接カカオ豆を調達することを約束しました。現在、カレボーのチョコレートに使用されているカカオ豆の100%が、持続可能な方法で調達されています。これは、カレボーがココアホライズンの認証を受けた農園からのみ調達を行っているということであり、このような農家に現金プレミアムを支払い、農業を専門化し、生産性を向上させ、農業従事者の収入と生計の向上を支援するための活動に投資しています。

これらの農業従事者が受けるコーチング、受領するビジネスプラン、利用するサービスや資金調達はすべて、農園の健全性と生産性および作物の品質の向上に役立ちます。 サービスへのアクセス、融資を受け、農園の健全性と生産性を向上させ、作物の品質を向上させることができます。

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6.  児童労働の撲滅には、NGOや現地当局との連携が必要です

カカオのサプライチェーンにおける児童労働の根絶は、カレボーが大手チョコレートメーカーとしての責任を負い、現地当局やNGOと緊密に協力することによってのみ可能です。そのために、カレボーはココアホライズン財団と提携しているだけでなく、企業レベルでもガーナやコートジボワールの当局、アメリカやEUなどの主要な消費国やNGOと密接に協働しています。さらに、カレボーは、カカオ栽培に関連する持続可能性の問題に取り組むため、世界カカオ財団において先導的な役割を担っています。 。

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7. 児童労働が過去のものになるまで、カレボーは取組みを継続します

カレボーのサプライチェーンは透明で信頼性があるものです。2025年までにカカオのサプライチェーンから児童労働を根絶し、農園の繁栄を保証するためには、カレボーの恒久的な注意と行動が必要です。カレボーはココアホライズン財団と共同で取組みを続け、2025年以降も現場での活動を継続していきます。

Q&A

  • カレボーのカカオサプライチェーンで児童労働や児童奴隷制は発生しますか?

    2015年にココアホライズン財団とパートナーシップを結んでから今日に至るまで、カレボーのサプライチェーンで奴隷制、人身売買、強制労働の事例は発見されておりません。

    しかし、児童労働には多くの側面があり、家族の状況によっても発生します。子どもがいる農業従事者は、子どもに農園の仕事を手伝わせています。2019/20年には15,000人を超える子ども1 がインタビューを受け、2,451件の事例2 が発見され、報告されました。これらの事例の大半が、重い荷物を運ぶ子どもに関連しています。これらの事例の大半は現在是正が行われており、関係する子どものニーズは常に、カレボーが導入するアプローチの最優先事項として取り組まれています。

    1 2018/19年と比較して、カレボーは2019/20年に農業従事者世帯の対象範囲を250%に増加させました。

    2 新たに拡大された児童労働の定義に基づきます。これには、重い荷物を運び、鋭利な道具を使用する子どもも含まれます。

  • 100%持続可能で追跡可能なチョコレートについて言及されていますが、カレボーチョコレートには児童労働が存在しないと主張して良いでしょうか?

    ココアホライズン財団が2015年にモニタリングを開始して以来、カレボーがカカオ豆を調達している農園では、奴隷制、人身売買、強制労働の事例は発見されていません。

    しかし、児童労働は多くの場合、家族の状況に構造的に根付いています。つまり、農業従事者が子どもたちにカカオ農園の仕事の手伝いを頼むという状況は存在しますが、カレボーのカカオ豆のサプライチェーンにおいては、いかなる形態の児童労働も存在しません。子どもたちは学校に所属し、あらゆる機会と質の高い教育を受ける権利があります。そのためには、カレボー、農業従事者の家族、地域社会の協議会、ガーナやコートジボワールの当局を含むすべての関係者のさらなる努力が必要です。

    カレボーは、該当地域にいるココアホライズン財団の代表者らを通じて、現場でモニタリングおよび是正を行う責任を負っています。2018/19年に、代表者らは家族農園における22件の児童労働の事例を発見して報告しました。これらの事例はすべて、農業従事者の家族や地域社会の協議会との対話で是正されました。

  • ガーナとコートジボワールのカカオ農業従事者の収穫量に対する支払価格はいくらですか?また、カカオ農業従事者が受け取るプレミアムはいくらですか?

    ガーナとコートジボワールの両国で、カカオ生産者価格は当局によって決定され、固定されています。 ガーナでは、カレボーは2020/21シーズンに関して、農業従事者に1袋(64kg)あたり660セディ(65.50ユーロ)を支払います。これは、2019/20シーズンの1袋あたり515セディから28%増加しています。

    さらに、農業従事者はココアホライズンから支援を受けて、収穫量を増やし、家族の収入を増やし、農園に投資します(コーチング、ツール、設備、苗木、資金調達、サービスなどへのアクセス)。このサポートは、豆1トンあたり50ユーロに相当します。生産性と品質の評価に基づいて、農業従事者は1トンあたり85セディまたは85ユーロの現金プレミアムを受け取ります。

    コートジボワールでは、2020/21年シーズンに農業従事者に支払われるカカオの価格は、1キロあたり1,000CFAフラン(1.52ユーロ)に設定されています。これは前年比21%増です。カレボーが協働しているコートジボワールの農業従事者や農家グループは、生産性向上が可能となる活動に投資される、カカオ豆1トンあたり50ユーロに加えて、高品質の収穫量に対しても持続可能性プレミアムを受け取ります。これは、カカオ豆1トンあたり最大26,240CFAフランまたは40ユーロに相当します。

  • 貧困が児童労働の根本原因である場合:農業従事者にカカオの代金をもっと払った方が良いのではないですか?

    (カレボーが西アフリカのカカオ豆の100%を調達している)ガーナとコートジボワールでは、現地当局によって公式に決定された、公式のカカオ生産者価格を農業従事者に支払います。この価格には、ガーナとコートジボワールによって設定された追加の生活所得格差(LID)(農業従事者の貧困緩和に資する追加の価格プレミアムが含まれます。)が含まれています。

    しかし、カカオ農業従事者に高い価格を支払うことは、貧困に根本から取り組むのに十分ではありません。主な原因は、カカオ農園の枯渇と現在の農業慣行にあり、その結果、収穫量が低下し、カカオから得られる収入が制限されています。農家の収入を増やすということは、カレボーが、農業従事者が農園を再生し、収穫量を増やすために役立ち、高品質の農園サービスの利用とマイクロクレジットの利用を可能にするリソースに投資する必要があることを意味します。カレボーはまた、農業従事者に、(例えば、他の作物の栽培を通じて)その収入を多様化することについても指導しています。カカオの適正価格の支払いとともに、これは農園の繁栄を助け、カカオ栽培を農業従事者の若い世代にとって魅力的な職業にし、農業従事者の繁栄を助けるためのより持続可能なアプローチであると考えています。

  • シカゴ大学は、昨年の2020年9月に、100万人を超える子どもたちがカカオ栽培に関連した児童労働を強いられていると報告しました。児童労働がそのように広まっている場合、カレボーのチョコレートが児童労働なく製造されていることをどのように保証できますか?

    ココアホライズン財団が2015年にモニタリングを開始して以来、カレボーが提携している農園で奴隷制、人身売買、強制労働の事例は発見されていません。しかし、西アフリカにおける児童労働には多くの側面があります。児童労働は家族の状況において、親の農園の仕事を子どもたちが手伝うという形でも発生します。 カレボーは、ガーナとコートジボワールの農家グループからココアホライズン財団を通じて追跡可能なカカオを直接調達することで、農家グループと緊密に協力している現場のココアホライズン財団の1,400人の代表者らを頼みにすることができます。代表者らは、データ収集に基づいてどのコミュニティと子どもたちがリスクにさらされているかを評価し、まず児童労働のあらゆる事例を発見して是正することに重点を置きます。カレボーは現在、カレボーのチョコレートに使用される西アフリカのカカオ豆の100%を栽培する、コートジボワールの41,449人のココアホライズン認証農業従事者とガーナの6,704人の認証農業従事者と協働しています。

  • なぜこれまで児童労働について話したことがないのですか?

    カレボーでは、さまざまな理由から、サプライチェーンを透明で追跡可能なものにするために、過去6年間にかなりの措置を講じてきました。そもそもカカオ生産者と生産者の起業家精神に力を与えること、さらに、あらゆる形態の児童労働を排除すること、そして、私たちが所属するグループであるバリーカレボーは、2016年に、児童労働の撲滅と生産者の貧困からの解放に焦点を当てたフォーエバーチョコレートプログラムを開始し、発表しました。同社は毎年進捗状況を報告しています。

  • カレボーは国際権利擁護者訴訟で名指しされましたか?

    訴訟はカレボーのブランドとは関係ありません。カレボーは、追跡可能なカカオ豆を使用し、バリーカレボーグループ内で完全に分離されたカカオ加工とチョコレート製造を通じて、職人とシェフのために高品質のクーベルチュールチョコレートを製造しています。

    カレボーチョコレートに使用されるカカオ豆は完全に追跡可能であるため、カレボーは協働するカカオ農家グループを把握しており、ココアホライズン財団を通じて緊密な関係を保っています。カレボーは、食材の絶対的な品質と公正な出所を大切にするすべてのシェフのために、サプライチェーンを透明で信頼性があるものにするために、これらの措置を講じました。
     

    2025年までにカカオのサプライチェーン全体から児童労働を根絶するというカレボーの強いコミットメントと、その目標を達成するためにグループが講じた手段にもかかわらず、Barry Callebaut USAと6社の他の業界最大手企業が、米国の連邦民事集団訴訟の被告として名指しされました。
     

    Barry Callebaut USAがそのサプライチェーンにおける強制労働を知っていた、または知っているべきだったという原告の主張は、全くの誤りです。2015年にココアホライズン財団とパートナーシップを結んでから今日に至るまで、カレボーのサプライチェーンでは奴隷制度、人身売買、強制児童労働の事例は発見されていません。カレボーが奴隷制度、人身売買または強制労働の事例を発見した場合、現地当局に直ちに報告します。現地当局には、状況を是正し、被害者の安全を確保する最善の態勢が整っています。したがってカレボーは、Barry Callebaut USAが法廷で勝訴すると確信しています。

  • カレボーのチョコレートとバリーカレボーのチョコレートは同じではないのですか?

    カレボーは職人やシェフのためにクーベルチュールチョコレートを製造し、追跡可能なカカオ豆を使ったベルギーでのビーントゥーバー製造に専念しています。カレボーのチョコレート向けのすべてのカカオ供給は、2020年以降分離されています。つまり、カレボーの 豆は専任の農家グループや協同組合から供給されるものであり、バリーカレボーで加工されている他のカカオから厳密に分けられています。カレボーは、チョコレートを完全に追跡可能にし、サプライチェーンを透明にするために、これらの措置を講じました。カレボーは、調達を行う農園を把握しており、カレボーのパートナーであるココアホライズン財団もまた、1,400人の現地のチームメンバーと共に、あらゆる形態の児童労働に関して農園活動のモニタリングを行っています。

  • カレボーがコートジボワールの41,449人の小自作農業従事者と、ガーナの6,704人の小自作農業従事者からのみ調達しているのはなぜですか?カカオ豆を供給している農家はもっとたくさんあるのではないでしょうか?

    カレボーは、透明で完全に追跡可能なカカオサプライチェーンを保証するために、ココアホライズン認証農園から直接調達しています。毎年、これらの農家グループと農園は、カレボーの高品質なチョコレートを製造するために必要な量の高品質のカカオ豆を栽培しています。これらの農園はプログラムの一部であり、多くの異なる活動への支援を通じて持続可能性プレミアムを享受しています。カレボーチョコレートの需要が高まるにつれ、カレボーは原産国のより多くの農業従事者を支援し、すべての持続可能な活動をより多くのカカオコミュニティに拡大することができます。